ボトックス注射の効果
エラの張りをとって“小顔”になりたい!
顔の大きさというコンプレックスを抱えている方は、決して少なくはありません。そして顔の大きさを印象づける要素の一つには、顔周りの“エラ”が挙げられることでしょう。
エラが張っている、いわゆるベース型の顔というのは、エラの筋肉が発達している状態にあたります。この状態は、一見して顔が大きいという印象を与えがちです。
そのため、筋肉を収縮する作用を持つボトックス注射をすることで、発達したエラの筋肉を軽減する効果が期待出来ます。
すると、徐々にフェイスラインがスッキリしていき、小顔に近づける、というわけなのです。
【小顔】効果が実感できるのは、いつから?
顔の骨格筋であるエラ部分にボトックス注射を行うと、施術後1週間頃から徐々にエラの張りが軽減される様子を実感されることでしょう。
また4週間、8週間と時を重ねるごとに明確な効果が実感できるようになりますが、約半年程度を目途に効果が弱まっていくことが考えられます。
【小顔】効果の持続期間
骨格筋へのボトックス注射は、他の筋肉に比べ効果が衰える可能性が低いとされています。そのため5回程度、継続してボトックス注射を行うことで、半永久的な小顔効果も期待できます。
額や目尻の“シワ”を消したい!
額や目尻にできてしまうシワの多くが、笑ったり怒ったりと表情筋が動くことで作られています。そして本来、この表情ジワは表情の変化に伴って自然と消えていくべきものです。
ただし、表情ジワが自然に消えるためには、肌の弾力を作りだすコラーゲンが必要不可欠となります。しかしながら、皮膚内部で生成されるコラーゲンは、加齢により減少してしまう傾向にあるため、年齢と共に表情ジワが消えにくくなってしてしまうのです。
つまり一般的な概念で考えると、表情筋が動く限り表情ジワの発生には抗えないとも言えるでしょう。
そこでシワ治療の一つとして、ボトックス注射で表情筋の働きを弱め、表情筋を目立たなくする治療が行われています。
【シワ】効果が実感できるのは、いつから?
シワの原因でもある顔の表情筋へのボトックス注射は、約2~3日経った頃から少しずつ効果が実感できるようになります。
そしてさらに1週間が過ぎた頃には、気になるシワも全く目立たなくなることでしょう。
【シワ】効果の持続期間
表情筋へのボトックス注射の効果が衰えてくるのは、平均して約4ヶ月後。もちろん個人差はありますが、1回のボトックス注射に対して、半年程度効果が持続すれば十分とも言えます。
また表情筋の場合、ボトックス注射の作用である筋肉の収縮が、半永久的に続くことは考えにくいとされています。
ただし、効果が弱まる頃にボトックス注射を打つ、というサイクルを複数回繰り返すことで、持続期間が長くなることも想定されます。
多汗症による“脇汗”を何とかしたい!
これまでボトックス注射が顔の美容に効果的だというお話をしてきましたが、実際のところその効果は美容だけに留まりません。多汗症による過剰な発汗の抑制にも、効果をもたらすのです。
そもそも多汗症とは脇の下をはじめ、体のあらゆる部位から過剰に汗が分泌される症状のことを言います。この症状は交感神経のバランスが乱れることで、交感神経の末端にある発汗を促す神経伝達物質「アセチルコリン」が汗を過剰分泌していることが原因と考えられています。
一方でボトックス注射には、神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑制する作用があります。
そのため、過剰な汗の分泌を防ぐことが出来るのです。
【多汗症】効果が実感できるのは、いつから?
もちろん2~3日程度で徐々に汗の過剰分泌が気にならないようになりますが、早々のタイミングでは劇的に汗が減るということはありません。
多汗症へのボトックス注射の効果は、段階的に現れるため、完全に多汗症状が気にならなくなる頃というのは、約1週間程度経った頃と考えられます。
【多汗症】効果の持続期間
約1ヶ月が経過した頃を目途に、効果が弱まってきて、3ヶ月~半年程度経つと、再び多汗症症状が現れることが想定されます。
しかし他の部位同様に、繰り返しボトックス注射を打つことで持続期間も長くなり、施術を行った部位の半永久的な発汗抑制も期待できるでしょう。